誰が子どもの夢を開くのか?
私は、WWFという自然保護団体で仕事をしている。なぜ自然保護の道に進んだのか?その全ては、子どもの頃に父親に誘われて近くの山にカブトムシやクワガタムシを捕りに行ったことがきっかけだと思う。小学校の時に、毎年夏になると、朝4時頃に起こされて、眠たい目をこすりながら父親が作った手作りの虫かごを下げて、歩いて山に登った。山と行っても高い山ではない。子どもが歩いて上れる程度の山である。当時、クヌギやコナラなど、カブトムシやクワガタムシが一番好む樹齢の木々が生い茂っていた。もちろん、クワガタ、カブト以外にスズメバチやアシナガバチなども飛び交う雑木林の中を探し回った。
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