Quesion2: どのようにして増やそうとしていますか?


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生物界は、エネルギー源として太陽のみを利用しています。そして物質を過不足なく循環(じゅんかん)させています。その結果エネルギー問題も起こらず、資源の枯渇(こかつ)や廃棄物(はいきぶつ)の処理問題(しょりもんだい)も起こりません。しかし人間は近代以降、エネルギー源として化石燃料(かせきねんりょう)(石炭、石油、天然ガスetc)や核燃料(ウランetc)などを利用してきました。しかしこれらは埋蔵(まいぞう)エネルギーのためいずれ枯渇(こかつ)してしまいます。国連の推計では2030〜2060年ぐらいといわれています。しかもいずれも廃棄物(はいきぶつ)の問題を抱えています。人は動物であって、緑色植物(りょくしょくしょくぶつ)や少数の細菌(さいきん)のような生産者でなく消費者です。生物は基本的には植物から作られます。そのためには、水と大気と土壌(どじょう)の保全が大切です。しかし現代の生活や価値観(かちかん)はそれらを一方的に消費しつづけ、汚染(おせん)してきました。生命の基本である食料を、経済的価値尺度(かちしゃくど)でおろそかにしてきました。また人は生態系(せいたいけい)の中で最高位(さいこうい)の消費者です。これ以上の人口の増加は地球の生態系(せいたいけい)を維持(いじ)することが困難(こんなん)になります。従って人口問題も制限されなければならないともいえます。

生態系(せいたいけい)のしくみはきわめて巧(たく)みに出来ており、それに比べると科学技術を武器として築(きず)き上げた現代文明のしくみは欠陥(けっかん)だらけともいえます。私たち人間が動物の一種にすぎないということを再認識(さいにんしき)して、生物界のしくみを活(い)かし、ほかの生物群と共生(きょうせい)しながら、適切(てきせつ)に科学技術や文明の利点(りてん)を取り入れてゆくことが求められています。従(したが)って現在の人間活動の行き過ぎを抑制(よくせい)し、自然との調整(ちょうせい)をはかる必要があります。結果、自然保護が必然的(ひつぜんてき)に求(もと)められています。

以上のことから、オオタカを直接増(ふ)やすという行為(こうい)は行(おこな)っておりませんが、オオタカの生息環境(せいそくかんきょう)の保護、保全を通(つう)じて、昔から人と共生(きょうせい)してきた里山(さとやま)の生物としてオオタカの営巣(えいそう)・生息(せいそく)を助けてゆく運動を展開(てんかい)してゆくべきだと考えております。その点は前問の答えの内,『 A オオタカの生息環境(せいそくかんきょう)の保全(ほぜん)』の各項目が大切と考えております。しかし現実的に東京オオタカ保護連絡会(ほごれんらくかい)のメンバーのみではとてもカバーし切れません。将来的にはこれらをサポートしてゆくには東京オオタカクラブを中心として別のサポート体制を作り出してゆく必要(ひつよう)があると考えています。

最後に、現在も月に2度以上も定期的に、定点観察調査(ていてんかんさつちょうさ)を行っています、横沢入(よこさわいり)のイラストマップを同封(どうふう)いたします。このイラストにもありますように、東西約1.8q、南北約1q程度の高さ300数十mの山に囲(かこ)まれたこの里山(さとやま)の環境(かんきょう)に、たくさんの動植物が生息しています。蝶屋(ちょうや)さん、トンボ屋さん、蛍屋(ほたるや)さん、カエル屋さん、サンショウウオ屋さん、ドジョウ屋さん、植物屋さん、鳥屋さんなどなど様々(さまざま)なひとたちが、ここをフィールドに活動しています。



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