東京都知事 石原 慎太郎 殿
東京都環境局 局長 赤星 經昭 殿

2002年4月26日       
東京オオタカ保護連絡会
代表 尾崎 洋   


第15期東京都自然環境審議会 3月12日配布規制部会資料、及び
4月22日規制部会での都自然環境局自然保護部 高田部長の回答に関する意見書




 私ども東京オオタカ保護連絡会では、これまで永山北部丘陵において環境庁「猛禽類の保護の進め方」に基づく客観的調査を行い以下の報告と要望を都に対し行いました。

  1,             2001年12月29日付
 1996年、97年の計画地内での営巣確認、2001年の計画地内での幼鳥確認の報告と、猛禽類保護の進め方に従った調査の実施、及び許可手続きの中断を求める要望書

  2,             2002年4月8日付
 計画地内での、オオタカの繁殖に関する行動の確認を含む調査報告と、審議会指導による保護法策検討のためのオオタカ調査の実施を求める要望

  3、             2002年4月19日付
 計画地内でのクマタカの飛翔と周辺域での繁殖に関する行動の確認の報告と、保護方策検討のためのクマタカ調査の実施を求める要望

これらに対し4月26日現在、何の回答も得られてないばかりか第15期東京都自然環境審議会において以下の見解が示されました。

 1、3月12日付規制部会資料 グループ3の1 Aオオタカの生息調査についての以下の記述「なお、自然保護団体及び住民から、行為地における営巣状況の情報は受け取っていない」

 2、4月22日規制部会において、審議委員からの質問に対する高田部長の「事業者である山一鰍フ報を優先し当会からの報告を無視すると受け取れる回答」

これらの見解は、東京都は、私ども東京オオタカ保護連絡会の報告及び要望を無視する方針であると考えられます。

このことは、現在まで過去十数年にわたり、東京に生息する希少猛禽類の保護という共通理念の中、私どもと東京都環境局が築いてきた信頼関係を裏切る行為といえ、強いいきどおりを感じます。

 またこれらの都環境局の対応は、東京都の環境基本条例に定める「都民とのパートナーシップ」に反する、重大な背信行為といえます。

 東京都知事、及び環境局局長として、以下の3点に対し、文書によって5月15日までに回答を要請いたします。

 

1. 2001年12月29日、2002年4月8日及び同年4月19日付の当会報告書並びに要望書に関しての回答」

2. 上記の当会報告書並びに要望書が、第15期東京都自然環境審議会において審議会資料として扱われるのか」

3. 今後の東京都の希少猛禽類保護行政における、東京オオタカ保護連絡会の位置付け」


連絡先                        
東京オオタカ保護連絡会     
永山北部丘陵猛禽類調査担当
 
田中 希   
193-0841東京都八王子市裏高尾町394−1
tel/fax (0426) 66-0027   


back