永山北部丘陵住宅開発事業


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事業概要
 青梅市根ヶ布部1丁目を中心に、同2丁目、勝沼2丁目、黒沢3丁目にまたがる約90.6haの丘陵地に、戸数2,100戸、人口約6300人の住宅地を建設する計画。計画地は、コナラ林、スギ植林を主とする山林と、放棄された谷津田で、放棄後の年数に応じた様々な植生遷移の階層が存在する多様な環境を構成している。詳細
猛禽類への影響の可能性
事業計画予定地内において1996年、1997年にオオタカの営巣が確認されている。これ以降直接の営巣の確認はなされていないものの幼鳥の目撃等多数の繁殖に関する情報が寄せらた。このため計画地が生息個体の生息上必要不可欠な環境(営巣中心域・繁殖期高頻度利用域)である可能性が考えられ、現状での開発の遂行は生息個体の消滅も予想される。
活動概要
2001〜
営巣地の確認を目的とした季節毎の任意・聞き取り調査と、非繁殖期の林内踏査調査
2001.12.29 1996年、97年の計画地内での営巣確認、2001年の計画地内での幼鳥の確認と猛禽類保護の進め方に従った調査の実施、及び許可手続きの中断を求める要望書の提出
2002.01〜 毎月2回の猛禽類生息状況の把握のための定点調査
2002.04.08 永山北部猛禽類調査報告書を東京都、事業者に提出
希少猛禽類の保護対策検討のための調査の実施を求める永山北部開発事業に対する要望書の提出
2002,4,19 クマタカの確認を報告する永山北部猛禽類調査短報の提出
クマタカの保護対策検討のための調査を求める永山北部丘陵開発事業に対する要望書その2の提出
2002.04.26 第15期東京都自然環境審議会 第8回規制部会資料、及び第・回規制部会での都自然環境局自然保護部長 高田氏の回答に関する意見書の提出
2002.05.18 コンサル会社、潟Iオバとの合同調査(定点調査、営巣地確認のための林内踏査)
2002.06.14 永山北部猛禽類調査検討会第1回
2002.06.18 永山北部猛禽類調査検討会第2回
検討会はこの会を以って終了。
2002.06.20 合同調査。営巣地確認
合同調査は、以後、非繁殖期1回・繁殖期2回/月の頻度で実施
2002.06.26 東京都自然環境保護審議会規制部会での東京都の見解及び事業者からの報告が前記検討会での確認事項を的確に説明されなかった。
2002.07.06 永山北部丘陵住宅開発事業に対する許認可に関しての要望書
永山北部丘陵住宅開発事業認可に関する東京都の見解に対する意見書
2002.07.18 東京都よりの質問書に対する回答
2002.07.24 東京都への抗議文を提出
2002.10.01 事業者より検討会立ち上げと、合同調査についての相談。検討会への見解と要望提出
2002.12.05 検討会について、事業者より専門家の人選の経過についての報告と、保護連絡会よりの検討会に関する見解と要望に対する回答がある。
この席で、地元NGO2団体(東京オオタカ保護連他1団体)の検討会参加を事業者側が承認
2003,2.5 1月21日の東京都自然環境保全審議会規制部会の資料に「猛禽類保護方策検討会が既に設立されている」との誤解を招く記載があったため規制部会資料の記載についての抗議と要望を事業者に提出
2003.2.15 『規制部会資料の記載についての抗議と要望』について(事業者からの回答)
2003.2.28 事業者からの解答を受け規制部会資料の記載についての抗議と要望を都に提出
2003.3.5 東京都からE-mailでの回答「いただいた抗議と要望について
2003.3.6 自然環境審議委員全員に検討会の現状説明と経緯に関した文書送付
2003.6.5 第1回永山北部丘陵オオタカ保護法策検討会開催
2003. 第2回永山北部丘陵オオタカ保護法策検討会開催
2003.6.30 山一土地(株)、株主総会で「会社解散」の決議
2003.7.11 山一土地(株)、東京地裁に「特別精算手続」の申し立て
2003.7.9 東京都、事業者に対し許可返上を求める文書送付
2003.8.8 山一土地(株),東京都に対し「他の会社に業務を受け渡すことが社会的義務・・」との理由により許可返上に応じない旨の返信
2003.8.8 東京都、再び事業者に対し許可返上を強く求める文書送付
2003.9.17 「永山北部丘陵オオタカ保護法策検討会」についての意見交換会開催


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