東京都知事
石原 慎太郎 殿

2002年7月6日      
東京オオタカ保護連絡会

代表 尾崎 洋  

永山北部丘陵住宅開発事業に対する許認可に関しての要望書


 私ども東京オオタカ保護連絡会は、東京都の指導により開催された永山北部丘陵開発事業における猛禽類調査検討会に猛禽類専門家として参加してきました。この会議は、種の保存法に基づく「猛禽類保護の進め方」に記載された、「計画地内(都の指導指針では350m以内)に営巣木未確認の場合は、専門家の意見を聞き判断」の指針に従い東京都の指導により設立されたものです。
 東京都、事業者が同席したこの会議において、東京オオタカ保護連絡会が専門家として述べた意見に以下の項目があります。

1、保護方策の検討にあたっては、内部構造の把握(2営巣期)等更なる調査が必要
2、今後の調査如何によっては、計画地が営巣中心域にかかわる可能性もあり計画の抜本的見直しが必要となることもありうる。


 この
専門家意見では、2営巣期(2003年8月まで)調査後の保護方策の検討如何によっては計画の白紙撤回を含めた計画の抜本的見直しが必要となる可能性が高いことを示しています。現時点での許認可は、当計画地周辺に生息するオオタカの今後の保護対策検討に支障をきたすばかりでなく、事業者にも多大なリスクを負わせることになると考えます。


 上記理由により東京都に対し下記の要望を致します。


一、永山北部丘陵住宅開発事業許認可申請に対しての不許可


連絡先                           
東京オオタカ保護連絡会永山北部丘陵猛禽類調査担当
田中 希             
193-0841 東京都八王子市裏高尾町394−1
tel/fax (0426) 66-0027

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