山一土地株式会社 御中

規制部会資料の記載についての抗議と要望

2003年2月5日        
 東京オオタカ保護連絡会  
代 表  尾 崎  洋  印

先日1月21日に開かれた東京都自然環境保全審議会規制部会の資料4「オオタカについて改善された事項及び事業者の回答等」の、「(3)検討会については今後さらに増員した検討会を準備中である」(本文ママ)の部分の記載について、当連絡会としての抗議と要望をお伝えします。

 まず、2002年6月の2回の「検討会」についてですが、これは計画地に営巣地がない場合の今後の方針について「専門家の意見を聞く会」という位置づけで開かれたもので、6月14日、18日の全2回で終了しています。また、今後開かれる「保護方策検討のための検討会」はまったく別に新たに開設されるもので、現在、検討会と称するものは存在しません。

 これらの事実は、貴社および東京都は十分に承知しているはずで、今回の規制部会資料の記載は、事実を湾曲し事業者に都合のいいものに仕上げようとしている意図を感じます。このような状況では貴社が猛禽類への保護方策を真剣に取り組まれているか、深い疑義を感じざるを得ません。

 この問題が貴社と連絡会の間での認識の相違というものであるなら、両者での話し合いで共通認識を形成することが出来たかもしれませんが、連絡会また葉山嘉一先生への確認もなしに、審議会資料という形で一方的に公にされたことに非常に落胆しました。そのため、この件に関する訂正は同様に審議会資料という形で文書化していただくことを要望することにいたします。

 このことが誠意をもって実行され、貴社に対する信頼が回復されるまで、東京オオタカ保護連絡会としてオオタカ保護方策検討のための検討会への参加、及びまたそのために打ち合わせ(検討会準備会(仮称)等を含む)を見合わせざるを得ません。また、このような状況下では他のNGO、及び学識経験者に対して検討会への参加の打診も中するほかないと考えています。

 貴社がすみやかに当連絡会の要望を実行され、信頼回復がなされるようにお願いいたします。




 東京オオタカ保護連絡会として以下のことを要望いたします。

・事業者は、1月21日の東京都自然環境保全審議会規制部会の資料4「オオタカについて改善された事項及び事業者の回答等」の(3)の事柄に関して、次回審議会あるいは部会の審議会の公式な資料として訂正文書を審議委員各位に提出する。

・またその際、2002年6月の「検討会」の位置づけ、新たに開かれる「検討会」の現在の進捗状況に関しての記載は当連絡会に事前に確認する。

・事業者は、今後、公式の文書あるいは公式な場での発言において検討会等についてふれる場合は、当連絡会及び葉山氏に事前に確認をとる。

以上

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