東京都環境局 町自然環境部長 様

規制部会資料の記載についての抗議と要望

平成15年2月28日 
東京オオタカ保護連絡会
代表 尾 崎 洋  


 先日1月21日に開かれた東京都自然環境保全審議会規制部会の資料4「オオタカについて改善された事項及び事業者の回答等」の、「(3)検討会については今後さらに増員した検討会を準備中である」(原文ママ)の部分の記載について、東京オオタカ保護連絡会(以下 当連絡会と表現する)としての抗議と要望をお伝えします。

 まず、先年6月の2回の「検討会」についてですが、これは計画地に営巣地がない場合の今後の方針について「専門家の意見を聴く会」という位置づけで開かれたもので、6月14日、18日の全2回で終了しています。また、今後開かれる「保護方策検討のための検討会」はまったく別に新たに開設されるもので、現在、検討会と称するものは存在しません。

 これらの事実は、東京都におかれましては十分に承知しているものと認識しております。

 また、本文書を提出する以前、平成15年2月5日付けで同様の内容の抗議文を事業者である(株)山一土地に送付いたしました。
 それについて(株)山一土地から以下のような回答をいただいています(以下一部引用、原文ママ)。

・「昨年開催した2回の検討会(6月14日、18日)は『猛禽類保護の進め方』でいう「営巣地未確認に伴う専門家による再検討」と位置付けております。」

・「現在、オオタカ保護方策のための検討を行う会を検討会と称して、設立の準備をしているところであります。」

・「規制部会資料4「オオタカについて改善された事項及び事業者の回答等」の(3)の事柄に関しては、当社としても会が存続していることを前提にしたものではございません」


 当連絡会としては、以上の回答から(株)山一土地がオオタカ保護に関する検討会についての位置付けについて、当連絡会との共通認識を得ていると判断いたしました。
 しかしながら、今回当連絡会と事業者の両者で確認した検討会の位置付け及び進捗状況について、規制部会をはじめ本審議会審議委員各位に対して正確に周知されているか疑問を呈せざるを得ません。
 東京都におかれましては、自然環境保全審議会において正確な情報の元に審議がなされるよう、是非とも前回1月21日の審議会資料の当該記述についての訂正文書を、次回の審議会資料として配布していただくよう要望します。
 これがなされない場合、東京都に成り代わり当連絡会と事業者の確認事項を審議委員各位に周知していただくため説明の文書を送付することを予定しています。また事業者に対しては、この件について審議会への正確な情報提示がなされるかを確認するまで、検討会設置並びにその準備に関しての協力を留保する旨を伝えてあります。
 本要望書の趣旨をご理解くださり、要望を速やかに実行されるようにお願い申し上げます。


 東京オオタカ保護連絡会として以下のことを要望いたします。

東京都は、1月21日の東京都自然環境保全審議会規制部会の資料4「オオタカについて改善された事項及び事業者の回答等」の(3)の事柄に関して、次回審議会あるいは部会の審議会の公式な資料として訂正文書を審議委員各位に提出する。

その際の記述に関しては事業者と当連絡会が確認した事項に基づくものとし、その記述内容について事業者及び当連絡会に確認をとる。

 ・以上の件に対し、3月5日までに回答をお願いいたします。

以上


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