7月6日(日) 里山探検隊 by E.URANO


 7月6日、朝から雨。これじゃ今日の探検隊はお休みかとのんびりしていたところ、直前に天気が回復。あわてて子供達を起こして出かけました。

 今日はいつもみんなをひぱってくれる横沢のクマさんは仕事でお休みです。かわりに去年探検隊のとき、よく子供達に弓や笛などを作って遊んでくれたNさんが来てくれました。
 今日の参加者は大人5名、子供5名。いつもより少人数です。

 「まずはいつも行ってる草堂の入りの方へ行って見ましょう」ということで出発。ここで今日の大きな失敗に気づきました。子供達がみんな手ぶらです。そう、朝急いでいたため、いつも持ってくる捕虫網やプラケージを忘れてきてしまったのです。子供達はお互いのせいにしてブーブー言い出しましたが、「観察は見るのが基本だからね」などと納得させるようなことを言いつつ、草をかき分け草堂の入りの奥の池に到着。

 おおーイモリいるねえ。おっきなタニシも。まだ水辺の木の枝にはメレンゲのようなモリアオガエルの卵もあるし。「池の底の泥の上にうにうに何本も線があるのはなんだ?」、カワニナがはった跡だと判明。色々発見しながらも子供達は物足りない様子。そうです、遠くから見るだけじゃダメなんです。生き物は自分の方から手を伸ばして、ヌルヌルしてたり、トゲトゲしてたり、あったかい、つめたい、くさいなどなど感触がないと生きてこないんです。この1年横沢に通って子供達の変化を目の当たりにしながら思いました。

 こっちで何か言う必要もなく、泥にはまりながらもいつのまにかみんなの手にはイモリやタニシが・・・・。「こっちがオスでこっちがメスだ」とか、[自分のタニシの方が大きい]とか大騒ぎで、いつもの大きいお姉さんの「かわいそうでしょ!もう放してあげなよ。」の声で池を後に。

  次は去年の夏、カブトムシやクワガタを見つけたヤナギの林の方へいってみることにしました。草が生い茂る道を子供達はばんざいの姿勢で時折足を掻きながら進んでいきます。長袖、長ズボン、長靴がいいんだけど、夏そんなかっこうで来る子供はいないよね。

 秘密の場所に近づくにつれいやな予感が・・・・。ヤナギの木の下に無数の道ができ、たくさんの人が来ている様子がありありです。案の定、木の幹にいるのはカナブンばかり。きっとたくさんきていたんだろうけど、それ以上にここは有名になってしまって人が集まってきているんですね。自然は誰のものでもない自然自身のもの。早い者勝ちでもない・・・でも残念。がっかりしている子供達をなだめながら複雑な気分で看板のところへ戻りました。途中Nさんの知り合いの親子に会い、カブトムシがいなかったことを話すと、お父さんが「いそうなところ教えてあげるよ」と別のところに連れて行ってくれ、やっとカブトムシに出会えました。ちょっと飼ったら逃がそうね・・・・。

 また雨がポツポツ降ってきて、今日は午前中で解散です。生き物さんたち今日もどうもありがとう。

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