ビデオカメラ設置による調査の意義 |
ビデオカメラ設置による繁殖調査は、設置時期についてオオタカへの影響が考えられるものの、問題なく設置が行われれば保護方策の検討に必要な以下の事項に関するデータの把握等において以下の意義が認められる。 |
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ビデオ等設置時以外は調査者が営巣地へ立入らなくても必要なデータが得られる。 |
A |
97年には得られなかった造巣行動、抱卵初認日、孵化日、孵化雛数、巣立ち日等や雛及び雌への給餌量、餌の種類、給餌の頻度等の保護方策等に係わるデータが得られる。 |
B |
巣への進入・進出ルートの把握がある程度可能となる。 |
C |
ビデオモニターによる調査を併用することによって巣を中心とする地区の行動把握がより高められる。また、定点調査結果の行動の裏付けが得られる。 |
D |
成鳥、幼鳥の形態的な特徴の把握が出来る |
E |
食痕では得られなかった餌の把握が可能となる。 |
F |
給餌量(種類、頻度等)等の把握から利用する現状の生息環境の質と量に関する資料が得られる。 |
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ビデオカメラ設置に想定される影響 |
ビデオカメラ等の設置に関して以下の影響が想定される。 |
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設置することによって繁殖行動(造巣行動、抱卵行動等)に影響(営巣放棄等)を及ぼす可能性がある。 |
A |
影響の程度によっては本年以降に営巣地を変更する可能性がある。 |
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